農作業のコツを直感的に学べる 「指導用ブドウモデル」の制作事例

お客様の声 法政大学大学院 石塚 瑛一

言葉やスライドだけでは伝わらない構想が、手に取れる「実物」になった

要約ポイント

  • 曖昧なイメージを形に: 専門知識がなくても丁寧なヒアリングで潜在的な要望まで引き出してもらえた。
  • 「どう実現するか」の姿勢: 他で難色を示されるような細かな仕様でも、代替案を積極的に提案してくれた。
  • 高い評価と説得力: 実際のモデルがあることで、学会・市役所・農家など関係団体への説得力が飛躍的に向上。
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今回、農福連携の研究の中で、就労支援施設の利用者の方が農作業を事前に練習できる「ぶどうの3D教材」を制作したいと考え、ワイテック様にご相談しました。

私は3D造形について専門的な知識があるわけではなく、当初は「このくらいの大きさにしたい」「少し柔らかくしたい」「繰り返し触っても壊れにくいものにしたい」といった、非常に曖昧なイメージしか持っていませんでした。

しかし吉澤様とのヒアリングでは、サイズ感、素材、硬さ、耐久性、使用目的などについて一つひとつ丁寧に質問していただき、自分自身でもまだ言葉にできていなかった要望まで引き出していただきました。

特に印象に残っているのは、技術的に難しいことが出てきた際の姿勢です。今回のモデルは非常に細かな形状で、私自身が事前に複数の方法を試したもののうまくいかず、制作は難しいと考えていました。

そのような中でも、ワイテック様は「どうやって無理だと伝えるか」ではなく、常に「どうすれば目的を実現できるか」という視点で考え、素材や造形方法を含めて代替案を提案してくださいました。

完成した実物は、私が想像していた以上の仕上がりでした。現在は大学院での研究発表をはじめ、市役所、農家、就労支援施設など関係団体との打合せにも持参していますが、実物をお見せすると非常に高い関心を持っていただけます。

研究や新しい事業の構想は、言葉やスライドだけでは「アイデア」の域を出ないことがあります。しかし、実際に手に取ることのできるものが一つ存在するだけで、相手に伝わる現実味は大きく変わります。今回の3Dモデルは、まさに私の研究構想を「目に見えるもの」に変えてくれました。

専門知識がなく、「こういうものを作りたい」というイメージしかない段階からでも、一緒に考えながら形にしていただけることがワイテック様の大きな魅力だと感じています。今回ワイテック様にお願いして、心からよかったと思っています。

STEP 01 製作の流れを説明しながら、試作の目的を一緒に整理する

ほとんどの方が最初に悩むポイントを、こちらのお客様も同じようにお持ちでした。
試作の現場では、多くの方がそんな疑問や不安からスタートします。
そんな不安を解決するために最初になによりも大切なのは、弊社で対応可能な製作や製法の簡単な説明を行いながら、「何のために使うのか、という目的」を一緒に整理することです。

<今回の事例の目的> 実物なしで教えるための「農作業指導用ブドウモデル」をつくりたい

就労支援の現場で、農作業の説明は、なかなか言葉や画像だけでは伝わらない・・・
実物のブドウそのものを使って指導はできないため、作業位置や構造を直感的に理解できる立体モデルが求められていました。
今回のブドウモデルは、「リアルな質感や色味は必要なく、とにかく視覚的に理解しやすいことを目的としている」とのことでした。

STEP 02 「やりたいこと」と「技術的制約」のすり合わせで、コストの算出

check point
1

試作で何個作りたいか?

客先回答
必要個数:1個
check point
2

量産移行する予定はあるのか?

客先回答
量産なし
check point
3

どれくらいのサイズ感か?

客先回答
W100mm × H200mm
check point
4

素材や耐久性などのスペックは?

客先回答
通常樹脂の耐久性
check point
5

素材の硬さや質感は?

客先回答
少しの弾性(硬め)
check point
6

想定している概算予算は?

客先回答
できれば製品1万円

ここがお客様がよくわからないんだよねと言われる「作り方・素材」の決定プロセスです。
コストに直結するため、プロの視点で的確なプロセスをご提案します。
簡単なミーティングとヒアリングの後、お見積もりを提出いたします。

お客様 ▶︎ご要望をわかる範囲で伝える
「必要なのは1個だけ」「素材はシリコンで作ってほしい」
お客様自身でプラスチック成型も試されていたが、うまくいかなかった経験あり。
Ytec ▶︎ 形状の課題
ブドウの複雑な立体形状(アンダーカットなど)のため、物理的にシリコン成型用の樹脂型を起こすことが不可能と判明しました。
Ytec ▶︎ ご提案と着地点
「シリコンという素材」自体にこだわる必要はないため、形状と目的に合った工法をご提案。
今回は「粉末造形方式 × 硬度90度の弾性プラスチック」を採用することになりました。

STEP 03 画像から「ゆずれないポイント」の整理

お客様から実際にいただいた、本物のブドウ(花房)の参考画像です。

目的は「指導」なので、リアルな質感や形状は削ぎ落とし、「どこを残し、どこを削るか」お客様と徹底的にすり合わせました。

STEP 04 暫定3Dデータを見ながら、イメージを共有する

Ytec ▶︎ 暫定3Dデータの作成
いただいた写真とヒアリング内容をもとに、まずはざっくりとした暫定の3Dデータを構築しました。
お客様 ▶︎ 完成イメージの修正指示
そのデータを参考に、お客様側に「完成イメージのイラスト」でご指示をいただきました。
Ytec ▶︎ 3Dデータの修正
修正指示を参考に、3Dデータを数回修正していき、完成データを作成しました。

STEP 05 データ修正完了後、3Dモデルの出力

「硬度90度」の弾性プラスチックを使うことで、壊れにくく、手で触って指導する教材として最適な質感を実現しました。
今回使用した粉末造形機は、サポート材が不要で、複雑な形も一体成型できます。

条件が違えば、答えも変わる。 まずは「やりたいこと」をお聞かせください

「手元に実物や画像はあるけれど、どう作ればいいか分からない」
そんな段階からでも、まずはお気軽にご相談ください。
今回のブドウの事例では「粉末造形×弾性プラスチック」という組み合わせがベストでした。
しかし、これはあくまで「今回の目的・形状・予算」における一つの最適解に過ぎません。

check point
1

試作で何個作りたいか?

1個から対応可能です。

check point
2

量産移行する予定はあるのか?

小ロットから大ロットまで量産可能です。

check point
3

どれくらいのサイズ感か?

だいたいのサイズ感を教えてください。

check point
4

素材・耐久性などのスペックは?

使用シーンにおいて必要なスペックを教えてください。

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5

素材の硬さや質感は?

想定する硬さ、柔らかさをわかる範囲で教えてください。

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6

想定している概算予算は?

全体予算、製品1個の予算の概算を教えてください。

STEP 1 / 初回のみ

データ作成・調整費

3 〜 5 万円

3Dデータの作成・修正などにかかる初期費用です。

  • データあり(調整のみ):約3万円
  • 新規3Dモデリング:約5万円〜
  • ※2回目以降のリピート発注時は原則¥0
    ※データ修正は別途費用
STEP 2 / 1個あたり

製品作成代

1 〜 3 万円 / 個

実際の3Dプリント・仕上げ加工などにかかる1個あたりの製品代です。

  • サイズや形状の複雑さにより変動
  • 材料(硬度:90・カラー:濃グレー)
  • 個数が増えても1個あたりの単価は下がりません
TOTAL

制作費用 合計

4万〜8万円程度

「データ作成費」 + 「製品1個」の場合のご請求額です

  • 費用は一例ですので、大きさや形状によって変わることがあります
  • 試作後の量産のご相談も可能です

条件が変われば、最適なアプローチ(3Dプリンターでの直接出力、シリコン型による複製、樹脂の選定など)はまったく違う答えになります。

まずは「こんなものを作りたい」「予算はこれくらい」というご要望をそのままお聞かせください。
お客様の条件に合わせた最適な「ものづくりのルート」をご提案します。

お問い合わせ

「こんなこと頼める?」といった簡単なご質問から、試作開発のお見積もりまで丁寧に対応いたします。
法人・個人問わず、まずはお気軽にご連絡ください。