試作とは、その字の通りイメージしたものを試しに作ってみることです。
初めから完璧なものはできないため、試作はとても重要なステップです。
段階を踏んだトライ&エラーを行い、エラー部分の消込みを行っていくことで、 最終形状を決定していくことができます。
まだ初期段階の技術開発案件であっても、 専門的な立ち位置で関わらせていただくことで、技術的な提案が可能になります。
シリコンの試作の方法
シリコンで試作を行う場合、4つの方法があります。
ステップや予算に応じて試作方法を選定し、進めていきます。
主な試作方法は、液状シリコンの簡易注型です。詳細はこちらからご確認ください。
簡易試作
シリコンシートや、既製品の雑貨などに手を加えることで、限りになくコストを抑えて試作の方向性を決める場合にこちらの試作を行います。
3Dプリンター型試作
形状がまだはっきりしていない、色々なパターンで試作を行いたい、寸法の追い込みをしたい、といった場合にこちらの試作を、液状シリコンの簡易注型で行います。
樹脂型試作
ほぼ最終形状まで形状を追い込んだらと、樹脂型試作を、液状シリコンの簡易注型で行います。量産時と同等の試作品が出来上がります。小ロットの量産はこちらの型で行うことができます。
金型試作
量産が決定しているものは、金型での試作を行うことができます。量産時と色・硬さ・物性が同じものが出来上がります。
試作のステップと費用
すべての試作の工程が必要という訳ではありません。
予算や内容に応じて、試作の方向性を決めていきます。
3Dデータ 作成 |
費用 | 目的 メリット・デメリット |
必要性 | |
簡易試作 | 不要 | 50,000円〜 | 目的:形状やサイズの決定、使用感のトライ メリット:安価で試作がスタート可能 デメリット:手加工でできるレベルの試作 |
△ |
3Dプリンター型試作 | 必要 | 100,000円〜 | 目的:実際の形に近い数パターンで、形状をトライ メリット:型費を大幅に抑えられる デメリット:表面がガタつくため細かい形状が出にくい |
○ |
樹脂型試作 | 必要 | 200,000円〜 | 目的:量産前の仕様の決定 メリット:量産時に近い仕様で試作品を作製できる デメリット:材料が量産時と違う |
◎ |
金型試作 | 必要 | 300,000円〜 | 目的:量産時の仕様の決定 メリット:量産と全く同じものができる デメリット:コストがかかる |
△ |
※あくまでも目安の価格となります。
商品コンセプト
首に負担をかけないまくら
シリコンの硬さ→
お菓子のグミぐらい
試作数→10個
量産→1000個
1. 3Dデータの作成
2. 硬さイメージを簡易試作で厚み50mmで硬度トライ2種作成
3. 形状・寸法の追い込みのため3Dプリンター型にて2パターンの寸法を作成・トライ
4. 3Dデータの修正・樹脂型作成
5. 樹脂型にて試作、硬度は2パターン作成
6. 硬度決定後、試作品10個製作、量産のお見積もり作成
7. 量産決定後、量産開始